シルクに何を描けばいいかわからないなら。

絵を描くことを始めたいけど、何から描けばいいかわからない。そんな人にシルクペインティングは超オススメです。
なぜかというと、この技法を始めるには、言ってみれば、塗り絵というのが基本になるからです。

塗り絵なら線の中を塗っていけばいいですね。塗り絵はオリジナリティーがないんじゃないかと思うかもしれませんが、シルクの上では、偶然性というものが割と大きな部分を占めます。そのため、全員が同じ場所に同じ色を塗っても絶対に同じものはできません。その割合が紙に描く時より大きいです。

そして、その中にいろいろなテクニックを使って描くと、元の塗り絵の下絵がオリジナリティーを持ち、あなたでしか描けない作品になっているのです。
塗り絵の線も描く人によって、力の入れ具合、線の太さ、スピードその他の違いで、同じ塗り絵でも、線から違ってきます。

それでは、以下は幾つか題材を決めるポイントです。

 

目次
●描きたい絵、好きな絵をマネする。
●塗り絵を自分なりに少しアレンジしてみる。
●線(グッタ)の色を変えてみる。
●まとめ

 

描きたい絵、好きな絵をマネする。

シルクペインティングは、最初は絵が描けなくても好きな絵をマネして描いていくうちにどんどん上達します。
その間に自分で下絵を作れるよう努力していけばゼロから自分独自の絵を作ることも可能です。

何も描きたいものが思いつかなければ、そばにあるお菓子のパッケージのイラストや、コーヒーカップのかわいい模様でもいいし、とにかく何かみつけてマネして描いてみて下さい。又は、好きな画家の絵でもいいですね。

完成に近づくころには、ちゃんと自分の作品になっています。

 

塗り絵を自分なりに少しアレンジしてみる。

  

また、趣味で描いてお部屋に絵を飾りたいとか、誰かにプレゼントしたいというのなら、そこまでデッサン力とかは必要ないですし、楽しんで、好きな絵を自分流にアレンジして描けば、自分も周りの人も喜ばせることができますね。

上の作品も元は同じ下絵ですが、下絵を写す時に、皆少しアレンジしています。文字を入れるとまた違った感じになります。できればサインも入れると完璧!

シルクペインティングの教室では、毎回皆さんに同じ下絵をお渡しして始めるのですが、最初は色も形もお手本通りに描くことに一生懸命だったのが、だんだんと逆に見本とは違うように描きたくなってくるみたいで、それぞれの個性が出ていつも楽しみにしています。

 

線(グッタ)の色を変えてみる。

  
シルクに線を描くグッタは、黒やゴールド以外にもピンクやブルーなどいろいろな色があるので、普段使わない色を使ってみると絵の感じもまた違ってきます。

私は、作品作りには主に無色透明のものを使っていますが、無色のグッタは線を描いても、白の上に白なのでとても見えにくいです。でも光を表現するにはこの無色のものがとても効果を発揮してくれます。

逆に黒はインパクトがあってハッキリした画面になります。

上の作品も、もとは同じ下絵ですが、描く人によって全く違う作品になっています。

 

まとめ

シルクペインティングは、趣味として楽しむなら、ゼロからオリジナルなものを作らなくても、シルクの上で楽しんで描き、自分なりに好きなようにアレンジすることで、出来上がりは結構満足できるものが作れます。

素敵な色に触れているだけでも気分が明るくなるし、色々なテクニックを覚えていくと楽しくてはまってしまうかもしれません。
シルクペインティングは他の画材とはちょっと違う不思議な魅力があります。

ぜひ、ワクワクする時間を体験して下さい!

 

 

 

シルクに描く作品の完成まで

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プロフィール

 

 

 

初めまして。

 

シルクペインティングという技法で

 

絵を描いている太田久代です。

 

 

 

 

短大の英文学科卒業後は、

 

海外へのあこがれが強く

 

アルバイトをしながら

 

アメリカへの旅行や長期滞在を

 

繰り返していました。

 

 

 

この頃は、画家として仕事をするということは

 

想像したこともありませんでした。

 

 

 

ある時ニューカレドニアで

 

出会ったシルクペインティングに

 

魅せられ、

 

 

現地ホテルのアトリエで

 

インストラクターとして

 

仕事をしました。

 

 

帰国後はクラフトの分野で

 

シルクペインティングの制作を続けました。

 

 

 

そして

 

水彩色鉛筆をもらったのがきっかけで

 

旅行に行った南仏の風景を描いてみました。

 

 

その絵をシルクに描いてみたのが始まりで

 

写真を見ては絵にしていきました。

 

 

 

ある程度描きためたので

 

初めて個展を開くことにしました。

 

 

 

翌年、阪神淡路大震災の影響で

 

個展は延期になりましたが

 

付近にまだ瓦礫の山が残っているギャラリーで

 

無事行うことができました。

 

 

 

そしてその頃からクラフトよりも

 

絵画として作品を発表していきたい気持ちが

 

強くなりました。

 

 

 

その後大阪のギャラリーで

 

デビュー展をさせて頂き、

 

それ以来作家活動を続けています。

 

 

 

10年以上、南仏のアトリエで

 

作品の制作を続けながら、

 

主にデパートでの個展を開催してきました。

 

 

 

これから絵を始めたい人。

 

新しい趣味を持ちたい人。

 

自分も周りの人もハッピーにしたい人。

 

絵が好きな子供たち。

 

 

 

など、そんな方たちに

 

シルクに描く楽しさを

 

 知ってもらえたらうれしいです。

 

 

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